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システム開発テストにおけるエビデンスとは?

システム開発現場における「エビデンス」といえば、元来は、ハッカーなどによる不正なアクセスや調査行為があったかどうかの「証拠」をとる場合にセキュリティ関係のシステムエンジニアの間で使われていた言葉でした。

現在「エビデンス」は、システム開発のテストの際によく使われるようになっています。

システムを開発した際、今まではエクセルなどの表計算ソフトにテスト項目を記入し、その結果を○か×を入力することでテスト実施明細を作成していました。

しかし、現在はテストを行った際に証拠となる画面をコピーし、それを「エビデンス」として実施明細に貼り付ける方法が多く用いられています。

システム開発現場によっては、テスト結果だけでなく、テストを実施する手順ごとに画面コピーをとったり、そのコピーに細かく注釈をつけることが求められている場合もあります。

画面単体テストなどのモジュールテストの手順は、まずテスターがテスト仕様のテストケースを作成し、レビューアがそのテスト仕様をレビューすることから始まります。

その後、テスターがテストを実施し、レビューアがその実施を確認することになっています。

システム開発のテストの種類には、サブシステムの中にあるプログラムをつなぎ合わせ、それがサブシステムとして正常に作動するかどうかを確認する「結合テスト」と、結合テストをパスしたサブシステムをつなぎ合わせ、全体として正しく作動するかどうかを確認する「システムテスト」と、実際にシステムを使用するときと同じ環境でテストを行う「運用テスト」があります。